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弁護士との相性と新たな弁護士からのアドバイス…弁護士への依頼③

新たな弁護士の紹介

とにかく、やはりその弁護士への依頼は難しいので、再度オペレーターの方に違う弁護士を紹介してもらえないか、また相談をしました。すると、同じ地域で違う弁護士を紹介して頂けたので、今度はまた新しい弁護士を受ける事になりました。

私は、「今度こそ依頼をお願いして、離婚を進めなければ!」と気合を入れました。そして、次こそ相性の良い理解ある弁護士と出会えますようにと願い、次回の相談に望みを持ちました。

2人目の弁護士

それから3日後に、2人目の弁護士と相談となりました。当日も多少緊張しましたが、弁護士がどんなものなのかという事がうっすらわかったので、とにかく事情を理解してもらい、依頼を受けてもらわなければ・・!と藁にもすがる思いで弁護士事務所へ向かいました。

到着すると中に案内され、以前と同じように少し待ちました。すると、担当の弁護士が来ました。最初の弁護士よりも話し方が穏やかでした。

私は、最初の時と同じように、今回の経緯を記した書類を見せました。ざっと目を通したあと、弁護士はこう言いました。
「失礼ですが、ご主人から取れるお金って無いですよね。貯蓄もありませんし、ご主人側のご実家も無いですよね。このような場合だと、慰謝料や高い養育費を取る事は難しいです。ご主人からすれば、家のお金は全額持っていったから、それはもうやる、それで慰謝料はチャラにしてやると言いかねません。弁護士が入ったからといって早期に解決に至るともわかりません。払えないものを払えと言って、相手方が応じるかなというのが率直な意見です。もちろんごねるでしょう。話し合いにならず、平行線を辿るだけです。その分、弁護士費用も時間も多くかかります。多額な弁護士費用をかけてまでやる意味があるのかなと・・・。」
と、最初の弁護士とは正反対の事を言いました。

悔しいですが、確かに的はついていました。しかし私は、
「最初の弁護士の方は、モラハラなので、慰謝料は請求できると言っていました。それは違うのでしょうか?」
と聞きました。

弁護士は、
「モラハラを立証していくのは非常に難しい事です。DVと違って証拠が残りにくいですからね。この書類を見ても、これでは性格の不一致にしかならないでしょう。この程度では、慰謝料は取れて10万か20万といったところでしょうか。しかし、弁護士費用はそれ以上に掛かりますよ。」
と淡々と言いました。

私が味わった苦痛をこの程度と言われてしまい、すごく不快でした。しかし、相手は弁護士で私は相談に来ているので、苛立つ気持ちを抑えました。私は、
「では、何が1番費用が掛からず早く解決に至る方法なんでしょうか?」
と聞きました。

弁護士は、
「調停でしょうね。しかし、離婚調停となると成立までかなり時間を費やす可能性があります。調停で不成立になれば裁判へ持ち込む事になります。離婚裁判になれば、判決が下るまで何年もかかります。しかも、離婚調停は相手方の裁判所で行うので行かなければなりません。あなたは今妊娠中なので、これから出産となればそんな事もしていられないはずですよね。飛行機代も発生するので、これも時間と経費が掛かります。できるだけ出産前に事を解決したい、時間と経費を掛けたくないのであれば、先に離婚届を出してしまってから、養育費の調停を立ててはいかがですか?」
と、言われました。

私は、何も決まっていないのに離婚届を出してしまって本当に大丈夫なのだろうかと不安になりました。しかも、こんなに精神的苦痛を与えられたのに、養育費しか取らないなんて許せない!と心では反論していました。

私は、
「もう少ししたら主人から離婚届が来るのですが、親権の欄が未記入で空白だった場合は、離婚届を提出できませんよね?結局親権に関しては話し合いになりますよね。主人との話し合いは私はもうできません。精神的に辛いので、それなら弁護士に依頼したいです。なんとか先生にお願いできませんか?」
と言いました。

弁護士は、
「確かに、親権が決まっていなければ、離婚届は出せません。しかし、空欄だという事はご主人は親権はいらないと言っているようなものですよね?親権をあなたに譲りたくないなら、署名して送ってくる筈です。他の欄がどのようにして送られて来るかにもよりますが、とりあえず離婚届が送られてくるのを待ってから考えてはいかがですか?弁護士に依頼も良いですけど、法テラスを利用したとしても本当に費用は掛かりますよ。しかし、今回相手から取れる物はありません。その値がある相手なのかという事を考えてください。では30分経ちましたので、今日はこれで良いでしょうか。あ、一応養育費の調停の算出表渡しますね。ご主人からどのくらい養育費が貰えるかの金額が載っていますので。」
と、半ば強制的に相談は終わりました。

世の中お金

2人目の弁護士は、依頼はせずに離婚届を先に出して、養育費の調停をしなさいとのアドバイスでした。しかし、弁護士から言われた事をよく考えると、この弁護士は依頼者からお金を取れるか取れないかで考えているんだなと思いました。

元主人側に取れる要素がないので、成功報酬も金額が下がります。更に法テラスを利用すれば、報酬金は更に減ります。それなのに、弁護士は遠方に向かい、モラハラという面倒な相手と交渉していかなければならず、その間は他の仕事が出来なくなります。

厄介な案件の割に取るものは取れないので、割に合わない依頼を受けたくなかったのでしょう。
私に対してアドバイスした事は、もちろん妥当な意見でしたが、裏はそんなとこだろうと思いました。

私は、元主人とやり合う精神力が無かったので、調停を申し立てるのは非常に嫌でした。なんだかどうして良いかわからず、途方に暮れてしまい、また涙が溢れてしまいました。

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