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モラハラは精神的なトラブルが原因

長年モラルハラスメントの被害に遭っていながらごく最近までそれがモラハラだという自覚がなかったという女性もけっこう多いようです。モラハラは家庭内だけで行われる密室の嫌がらせ的なところがあるので、いくら家族や友人に相談してもわかってもらえないことがあります。

こうなると陰湿な精神的虐待を一人で耐えなければならないため、ストレスが溜まって病気になったり人格が破綻してしまうことさえあります。だいたい、モラハラの加害者は精神的・人格的に問題があり、自分がモラハラ夫だという自覚がないことが多いので、その事実を気づかせることが大切です。

心理カウンセラーなどに相談をすることで加害者の方が問題を自覚するようになることもあるので、何とか説得して一緒にカウンセリングを受けてみることをおすすめします。

自己愛性人格障害が原因であることを気づかせることも大事

本人がきちんと自覚さえすればいわれのない屈辱の言葉を浴びせかけられたりする回数もかなり減るはずです。モラハラ夫に多いのは「自己愛性人格障害」というタイプです。

このタイプは自分に非常に自信があるように見せかけていますが、実は「自己」というものがなくコンプレックスにさいなまれていることが多いものです。妻や家族に精神的な八つ当たりをすることでコンプレックスを解消し、何とか精神のバランスを取っていることもあるので、その辺りを本に気づかせる必要があります。

自己愛性人格障害の人は乳幼児期から少年期にかけて親の愛情を十分に受けられなかった、あるいは異常な過保護で育てられたといった経験があるはずです。自分のやりたいことをやろうとするとすぐに親が横槍を入れてくるために抑圧がひどくなってしまう、あるいはいい子だと思われたいがために親の顔色ばかりうかがって言いなりになってきた、そんな生い立ちを背負っている人はこの人格障害に陥りやすいのです。

離婚前にできる努力があるかもしれません

精神科医の中にはモラハラ夫とは別れてしまうのがいちばんで、とにかく近寄らないことが大事だという意見の人もいるようですが、一度は好きで結婚した相手ですから、離婚前に人格障害を気づかせる努力をしてみたいと考える方もおられるかもしれません。

特に子どもがいるような場合は、お互いにできるだけの努力をして幸せな家庭を築き上げていきたいと考えるお気持ちは本当によくわかります。モラハラ夫は本人自身も苦しい思いをしているケースもありますので、離婚してしまう前に何とか一緒にがんばって改善策を見つけようとするのもひとつの方法かもしれません。

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