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モラハラ夫が上機嫌なワケ

モラハラ夫がバイク購入…私の甘い決断

里帰り出産の為、私が自宅を離れる事にまであと1ヶ月になったある日、元主人が何やらニコニコしながら携帯の画面を見せてきました。

「俺、これが欲しい!」
と言われたそれは30万円の中古バイクでした。元主人の目が本気でした。

元主人は元々バイクの免許を持っていて、交際時の頃はバイクを一台所有していたのですが、もう乗らないからの理由で売りに出しました。私は、
「いや、買うなら車にしなよ。バイクなんて家族で使えないじゃん。しかも前に乗らないからって事で売ったんでしょ?てかこれから何かとお金かかるんだからそれには使えないよ。」と拒否すると、
「俺車の免許持ってないし。そもそも車に興味は無いんだよ。これ超カッコいいじゃん!」
とカッコいいの理由だけで買おうとしていました。全く単身者の考えでした。

更に、
「しかも、前のバイクは荷物乗せれない型だったけど、これだと座席の下に収納スペースがあるから荷物が入るんだよ!これ買ったらさ、米とか買い物とか重い物運ぶからさ!」

「本当に?嫌な顔しないで行ってきてくれるの?」と聞くと、
「行く行く!絶対だから!良い?!」と聞かれ、
「うーん、じゃあこれが条件。30万はとてもうちから出せないのはわかるよね?それでも欲しいなら、バイクに掛かる費用を全部自分のお小遣いでやるなら買っても良いよ。」
と言いました。

私は出来る訳ないと思っていたのであえて言いました。元主人のお小遣いは月2万でしたので、到底払える訳がありません。すると元主人は、
「わかった!全部お小遣いでやるよ!」と子どものような事を言いました。私は、
「いや、全部ってローンだけじゃないよ?ガソリン代から車検とか保険とか税金とか全部だよ?家からは一銭も出さないんだよ?無理でしょ。」と言うと、

「できる!俺お小遣いはほとんど煙草しか使う事ないし、バイクは車に比べて維持費安いから全然大丈夫なんだって!だったらいいだろ?!お小遣いでやるから!」
私はバイクにどれだけかかるかわからなかったので、その言葉を信じてしまい、

「そうなの?じゃあ・・うーん、良いよ。本当に家からは出さないからね!あとお米とか買い物行って来てね!」
と許してしまいました。元主人は、
「マジで!よっしゃー!じゃあ次の休みにバイク屋行ってくるわ!」
と、今まで見た事ないくらいの上機嫌になり、浮かれていました。

私は、「まぁ最近は夫として努力したり協力したりしてくれてるし、少しご褒美でもやるか、別に家からは出さないって条件だし。」くらいに思っていました。

我が家にバイクがやって来た

次の休みに元主人は早速お店に行き、お目当のバイクを購入しました。諸々の手続きをしたあと、1週間ほどで自宅に来ました。元主人は、子どもにおもちゃを与えたかのように上機嫌で、私に対してもすこぶる優しかったです。

そんな元主人の様子を見て、「やっぱり購入して良かった、これならより平穏に暮らせる」と思ってしまっていました。その思いが真逆の結末になるのは、これから1年半後先の事でした。まだまだ私は予想もつきませんでした。

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