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モラハラは重篤な問題

「モラハラ」は実際に被害を受けている人にとっては重篤な問題です。夫がモラハラの場合の妻の苦しみは大変なものです。

毎日毎日、「自分にはなんの価値もない」と思い込むように夫に洗脳され続けていくことで、数年後、あるいは数十年後には人格破壊にまで至ってしまうモラル・ハラスメント。身体的な暴力をふるわれるわけではないので、家族や友人にもわかってもらえないことがしばしばあり、それがまたこのモラハラ問題を複雑にしています。

妻を言葉でねちねちと傷めつける夫の多くは一歩外に出ると「優しくていい旦那さま」の役割を完璧にやってみせるので、いくら周囲の人にモラハラの現実を訴えてもわかってくれません。こういう夫を持ってしまった女性はただ単に「そういう性格だから」とあきらめてしまわずに、何らかの改善策を探すことが大切です。

モラハラの影には自己愛性人格障害が潜んでいることも

世の中には精神病とまではいかなくても何らかの心理的トラブルを抱えている人がけっこう多いものです。「自己愛性人格障害」もそのひとつで、モラハラ夫にはこの自己愛性人格障害を持っている人がかなり多いことがわかっています。

このタイプの人は乳幼児期から思春期にかけて親から過度の干渉を受けた、あるいは愛情が不足していた、過保護だったなどの体験を引きずっているものです。成長していくさまざまな過程で親の価値観を押し付けられたり言動を抑制されたりして育った場合に、子どもは親の愛情を得るために言われたことだけをするようになります。

こうして育った子どもは人当たりがよく、他人が「こうしてほしい」という要望に応えて行動するのでけっこう人気があるのですが、実際には自分で物事の判断をしたりやりたいことをやったりという行動ができない空っぽの人間であることが多いのです。

幼児期の体験を引きずってモラハラに至った夫の言動を改善するためには心理カウンセラーなどに相談するのがいちばんです。ちょっとした気の持ち方、人生に対する考え方を改善することで見違えるように穏やかな人間になる可能性もあります。

自己愛性人格障害の人は自分に自信を持っているようで実は自分に自信がなく、劣等感の塊であることが多いものです。その劣等感が裏返しになってあなたへの攻撃となるわけです。この辺りを理解して接してあげれば、相手の態度もかなり改善されてくるかもしれません。

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