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モラハラ夫からのサプライズプレゼント…里帰り出産②

里帰り出産のため実家へ、出発の日

実家へ出発当日は元主人も休みをとり、空港まで送ってくれました。搭乗手続きを終わらせ、実家両親へお土産を買ったり、空港内をプラプラしていました。あれこれ買い物をしているとあっという間に出発時間となり、搭乗口へ行きました。すると、

「はい、これ!」
と小さめの紙袋を渡されました。何かプレゼントでした。
「えー!何これ!」と聞くと、
「後で開けて!出産頑張れよ!」
と言われ、こんなサプライズ初めてだったので涙が出そうな程嬉しかったです。

「ありがとう!浮気しないでよ!行ってきます!」と私は言いました。
「しねーよ!いってらっしゃい!」
と、お互いここで別れました。

飛行機に乗ってからプレゼントを開けると、イニシャル入りのアンクレットでした。すごく嬉しかったです。こんなサプライズをしてくれたのだから、「もう大丈夫!夫として、父親として変わったんだ!」と安心していました。

今までの懺悔なのか、出産に立ち会えないせめてもの気持ちだったのか、こんな事も出来る人なのに、どうして普段から思いやる気持ちを持って接する事が出来なかったんだろうと今でも思います。

しかし、この時は良かったのですが、里帰り中、とても寂しく、辛い思いをするなんて思ってもみませんでした。

元主人(モラハラ夫)の思い、嘘?本心?

機内では特に体調も問題なく、無事に空港にきました。空港では、もう両親が待っていて迎えに来てくれていました。

「おかえり!体調大丈夫だった?さっき旦那さんから電話来たんだよ。飛行機が出発した事と、側にいれなくて申し訳ないんですが、よろしくお願いしますって!ちゃんと言える子じゃない!色々あったけど、それなりにあんたの事も心配してるんだよ!」
と、母が言いました。

元主人が私の親に連絡を入れるなんてまずない事だったので、驚きました。反面、とても嬉しかったです。この行為も演技だったのか、本当にお願いしますという意味での事だったのか、今でもわかりません。

実家へ到着

半年ぶりの実家でした。元主人と離れて暮らすのは非常に寂しい思いと、色々心配な思いと複雑でしたが、やっぱり実家はとても安心出来る場所でした。

この日はご馳走を用意してくれ、至れり尽くせりでした。これから2ヶ月後には出産なんだなと、ボコボコ動くお腹をさすりながら早く会いたいのと出産の怖さと入り混じっていました。

両親は、私の部屋へ続く二階の階段の脇に、補助手すりを付けていてくれました。私がそれを見て驚いていると、父は
「階段の上り下りは危険だからな。お腹大きくなってから階段なれてないだろう。寝起きも怖いだろうし。どうせ俺らも歳とって使うことになるからいいんだよ。階段気を付けろよ。」
と言いました。安い物じゃないのに、私の為にここまでしてくれる両親に本当に感謝の気持ちでいっぱいでした。

元主人にプレゼントのお礼と、無事に着いた事を報告して、お家を頼みますとメールを入れました。この日は疲れてしまったので、早くに就寝しました。
メールは返信がありませんでした。

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