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モラハラ夫から与えられる飴と鞭に不覚にも満足してしまった

モラハラ夫と和解?

元主人が帰宅しました。見た感じ、母から聞いたような謝罪をするような態度ではありませんでした。やはり、また暴言を吐かれるんではないかと心臓がバクバクしました。

なので、まず私から
「昨日は出て行ったりしてごめんね。」
と言いました。元主人は
「いいよ、俺も悪かった。」だけでした。

私は、
「どうして指輪置いてったの?写真も伏せてあったし。」と聞くと、
「腹立ったから。」と言いました。
「そう、じゃあ今は?」
「今は冷静になってるし思ってない。悪かった。」と淡白ながらに言いました。

「でも私が言ったことは理解できる?私が嫌なことはもう本当に言わないで。日常生活が言葉足らずだから伝わらないの。何考えてるかわからない。私の話だって全然聞いてくれないよね。私は地元がここではないし、友達だって少ない。たった1人の夫に理解されないんだったら私やっていけないよ。あと、家事も・・妊娠初期の頃はやってくれたじゃん。つわりがなくなって、私が家事するようになってからもうやらなくて良いじゃなくて、たまには手伝ったり、どうしたらいいかわからないなら私に聞いてよ。特に私の帰りが遅い時は、飯何?じゃなくてもっと聞き方あると思うんだ。もっと私の気持ちをくみ取って生活して欲しい。」と涙ながらに訴えました。すると

「わかった。」とそれだけ言いました。

もっと他に言うことはないのかと思いましたが、そう言われてしまえば何も言えないので、一応これで和解となり、それからは特に突っ込んだ話はしませんでした。いつもの日常に戻しました。

腑に落ちない和解の仕方でしたが、もうこれ以上ギスギスした仲で生活するのもこりごりでしたし、私の精神状態が限界でした。もう、平穏に暮らしたかったのです。

普通の夫婦って?

普通の夫婦なら、これもおかしな話だなと思います。職場で倒れた奥さんが家出までしてるのに、結局その状況を深く聞いたりもしない、もっと謝罪をしても良いくらいの事です。それを、「悪かった」の一言で終わらせるその神経が普通ではありませんでした。

精神的にナイーブで、体力を消耗しやすい妊婦に自分はなんて事をしてしまったんだろう・・・なんて頭はこの時も無かったんだろうと思います。そこまで深く考えてなかったでしょう。なので、母に電話で言っていたその気持ちもどこからどこまでが本音かはわかりません。確実に演技もあった事と思います。母も騙されていたと思います。

私は、普通の夫婦というものがわからなくなっていて、どんどん麻痺していたのかもしれません。

平穏な日々に満足し、モラハラ夫に見切りをつけることができなかった

しかし、その日以降から妊娠中は暴言を吐くことはありませんでした。相変わらず言葉足らずな性格はそのままでしたが、何も無かったかのように平穏に暮らせました。

丁度私の誕生日もあったので、ケーキとプレゼントを用意してくれていたり、産まれてくる子どもの名前を考えたり、私の事を無下にしている訳ではないんだ、不器用ながらに自分を変えようと努力しているんだと思い、その生活に満足していました。

この頃の元主人が本心で努力していた事なのか、それとも惰性でやっていた事なのかはわかりません。しかし、「不器用な人」で片付けられる程、甘い事をした訳ではありませんので、ここで見切りをつける事が出来なかった自分が、まだ母親ではなく女だったんだなと思います。あんな甲斐性なしにすがっていました。

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